エヴァンゲリオンになぜ惹きつけられるのか

久しぶりに小学校時代からの友人達と会った。 自分を含めて4人中3人がメンタルをやられていて残りの一人はカラダがやられていた。 一応みんな20代なのだが、これからどれだけこのメンバーで会えるのだろうか? 最近、精神的にも身体的にも不健康な人が多いように感じる。

倫理の教科書を読んでみた(友人の一人は倫理の教員である)のだが、それによると人は人との関わりや愛の中で自分の社会的な役割を認識し、アイデンティティを確立するそうだ。 また、そのようにアイデンティティを確立できず、自分の存在意義がわからなくなるようなことをアイデンティティ拡散の危機という。 アイデンティティを確立できたとき、人は青年から大人になるようだ。 今の自分の状態はまさにアイデンティティ拡散の危機ではないかと感じた。

最近エヴァンゲリオンがどうしてここまで人気を集めているのか不思議に思っていた。 あまりにも登場人物たちの精神状態が不安定なため感情移入できる人は少ないのではないかと思ったからだ。 しかし、エヴァンゲリオンも主人公たちがアイデンティティを確立しようとしていく物語であり、これは誰もが経験することだと理解すればこれだけ多くの人を惹きつけているのも分かる気がする。